約 2,979,246 件
https://w.atwiki.jp/nadebook/pages/39.html
【切り取り】メンバ関数 部品の選択されたテキストをクリップボードにカット(切り取り)します。 何も選択していない場合は、何もクリップボードに切り取りされません。 クリップボードに切り取りした情報は他の部品や他のアプリケーションに貼り付けできます。 動作の実行 (部品名)を切り取り。 ***** サンプル ***** エディタAとはエディタ。 エディタBとはエディタ。 エディタCとはエディタ。 ボタンDとはボタン。 ボタンDのクリックした時は エディタAをコピーしてエディタBに貼り付け。 エディタAを切り取りしてエディタCに貼り付け。 ***** ここまで *****
https://w.atwiki.jp/enjoybox/pages/168.html
イベント情報 このページにはEnjoyBoxで開催された、もしくは開催予定のイベントの情報を載せていきます。 大会結果やこんな感じでしたっ!的な報告などがメインになるのでどうぞご覧下さい。 イベント名 内容 結果:報告 侍魂株式会社との合同リコン祭 アルティメットディフェンダーに挑戦しました! 二回目で見事成功!次もあるかもです。 第一回EnjoyBox Gears of War2 2on2Wingman大会 総勢14人、計7ペアで大会を実施 優勝はSeyfried Theresa1105ペア 詳細はこのPDFで~ 第二回Enjoybox Gears of War2 3on3Guardianイベント 総勢12名、4ペアでイベント実施 全3回戦、楽しくプレイできました。 クランTGFとのCoD4交流戦 TGF、EBOX両者共に大盛況 全4戦、countdown、crashを交互に二回づつプレイ。全敗でしたが、後のネタ戦は盛り上がりました。TGFの皆様今回はありがとうございました。
https://w.atwiki.jp/relic_explore/pages/22.html
アレスプレートアーマー(Ares's Plate Armor) 名称 性能 頭 アレスマスク 防28 HP+2% MP+2% 命中+12 攻+12 回避-12 コンビネーション ダブルアタック Lv75~ 戦ナ暗竜(ER 胴 アレスキュイラス 防55 HP+3% MP+3% STR+12 VIT+12 攻+24 リフレシュ コンビネーション ダブルアタック+ Lv75~ 戦ナ暗竜(ER 手 アレスガントレット 防20 HP+1% MP+1% STR+4 VIT+4 命中+10 コンビネーション ダブルアタック+ Lv75~ 戦ナ暗竜(ER 脚 アレスフランチャー 防35 HP+2% MP+2% STR+6 DEX+6 INT-3 MND-3 DA+2% コンビネーション ダブルアタック+ Lv75~ 戦ナ暗竜(ER 足 アレスソルレット 防20 HP+2% MP+2% VIT+3 AGI+3 命中+7 攻+7 回避-7 コンビネーション ダブルアタック+ Lv75~ 戦ナ暗竜(ER 名称 Lv 入手方法 頭 エニュオマスク 15 銀海遺構3層"Gyroscopic Gears" フォボスマスク 25 バフラウ遺構ボス"Long-Bowed Chariot" ダイモスマスク 35 アラパゴ遺構4層"Deviate Bhoot" 胴 エニュオプレート 15 銀海遺構3層"Don Poroggo" フォボスキュイラス 25 バフラウ遺構ボス"Long-Bowed Chariot" ダイモスキュイラス 35 アラパゴ遺構2,5層"Qiqirn Astrologer" 手 エニュオガントレ 15 ゼオルム遺構3層"Poroggo Madame" フォボスガントレ 25 銀海遺構ボス"Long-Armed Chariot" ダイモスガントレ 35 バフラウ遺構3層"Zebra Zachary" 脚 エニュオクウィス 15 アラパゴ遺構雑魚モンスター フォボスクウィス 25 ゼオルム遺構ボス"Battleclad Chariot" ダイモスクウィス 35 銀海遺構3層"Gyroscopic Gears" 足 エニュオレギンス 15 バフラウ遺構雑魚モンスター フォボスサバトン 25 アラパゴ遺構ボス"Armored Chariot" ダイモスレギンス 35 ゼオルム遺構6層"Gyroscopic Gears" これ以外のプラグインについては@wikiガイドをご覧ください = http //atwiki.jp/guide/
https://w.atwiki.jp/dant/pages/20.html
最初の箱に入ってる開放はある程度固定です。以下から10個 武器 2個 魔法 1または2個 アビ 1または2個 サポ 1個 装備 0~4個 ステ 0~4個 http //pekoe1001.blog.shinobi.jp/Entry/590/ [部分編集] 1層 小部屋フォモルランダムで3-4個中央フォモルランダム(ドロップはレア)固定部屋フォモル向かって左から赤フォモル HPx3,MPx1コフォモル アビx3,STRx1赤フォモル 胴x3,脚x1モフォモル 武器x3,手x1狩フォモル サポx3,遠隔x1モフォモル 魔法x3,VITx1 西ルートは 小部屋に4匹の敵に4つの箱がある。 箱にはダスティリレイザーが多目、挟者やダメージアップ系はなし。 南の部屋にAshu Talif Crewが6匹いる部屋が有り、これは必ずリンク。 向かって右のモタイプから。こいつらは攻撃力が高い。 囮で抜きながら倒す。グラビデ or バインド食らわない限りは普通にタゲ切れる。 左から 1 赤タイプ(ミスラ) ⇒ [ HPx3 MPx1 ] 2 コタイプ(エル) ⇒ [ アビx3 STRx1 ] 3 赤タイプ(ミスラ) ⇒ [ 胴x3 脚x1 ] 4 モタイプ(ヒュム) ⇒ [ 武器x3 手x1 ] 5 狩タイプ(ヒュム) ⇒ [ サポx3 遠隔x1 ] 6 モタイプ(ヒュム) ⇒ [ 魔法x3 VITx1 ] 倒すとNMがPOPで運が良ければ薄頭35ドロップ。 Ashu Talif Crew はくっついてくるやつもいるが全て聴覚感知、生体、アビ感知。 [部分編集] 2層 南東ルート インプ(Devilet)4体に加え、Ashu Talif Crewが16匹 フォモルとインプは相互にリンクするが、フォモル同士、インプ同士はリンクなし。 フォモル殲滅でフォモル赤NM[Powderkeg Yanadahn]がPOPし、 薄金装備Lv15脚:星数の袴、モリガン装備Lv35脚:マッハスロップスをドロップする。 北西ルート インプNM[Deadpan Devilet]が存在している。この敵は高速インプではないが、HPが非常に多く、倒すのに難渋する。 しかも範囲静寂、アムネジアは連発してくるので非常にストレスが溜まる。倒すのには5分程度は見た方が良い。 インビュードアイテムを10個確定ドロップする。(種類も固定) この敵を倒すと、扉が開くようになるのと同時にテンキー2の位置にNMインプ[Dekka]がPOPする。 HPがとても多く、忍2モ2で武器メヌメヌを使用しても5分以上かかる強敵である。被ダメージはファラ2有りのナイトで40~60。 倒すとスカディ装備Lv15足:ニョルドレデルセン、マルドゥク装備Lv35足:エンリルガンビエラ(ごく稀)をドロップする。(同時ドロップも有り。) [部分編集] 3層 北ルート まずはギアから殲滅、移動速度早めなので注意。止まるので釣りはしやすい。 ギア殲滅でNM[Gyroscopic Gear] POP 倒すとマル手15,スカ手35 インプを倒すことで部屋の南側の床にSlotがPOP ゼオルムのカードをトレードすることでカエルNMの[Don Poroggo]がPOPし、 倒すとアレス15胴,モリ15胴をドロップする。 カエルなのでスタンWS待機忘れずに、単体魅了もくるので達ララ。 南ルート スルーして合流。西か東のルートを選択。 西ルート Archanic Gear4体、Gears4体に加え、Archaic Rampartが4体居て、 「来訪」を使うと骨(Guard Skeleton・Doom Mage)、ゴースト(Haunt)、犬(Garm)が数体出現。 最初からも数体沸いている。 こちらはロックが掛かっていない。スルーする場合は西ルート推奨。 東ルート Archanic Gear4体、Gears4体に加え、Archaic Rampartが4体居て、 「来訪」を使うと骨(Guard Skeleton・Doom Mage)、ゴースト(Haunt)、犬(Garm)が数体出現。 こちらはロックが掛かって居る。 ランダムで設定される4匹のうち1匹のArchaic Rampartを倒すことで次層への道が開く。 ただし、このトリガーとなる扉のみ定位置から動くことはないため、 周囲にギアが居ると芋づる式にリンクして大惨事を引き起こす可能性があるので注意が必要。 さらに通常攻撃は使わず、来訪と引き寄せのみを使う。HPが相当多いため倒すのに時間が掛かる。 また、Gear系8体を全て倒すとギアNM[Gyroscopic Gears]がPOPし、 倒すとアレス装備Lv15手 エニュオマスク、アレス装備Lv35手 ダイモスクウィスをドロップすることがある。 こちらは北ルートと違い3連タイプなので範囲攻撃は絶大な威力。注意 [部分編集] 4層 東ルート 中央の広い部屋まで敵は存在しない。 中央には戦車NM[Archaic Chariot]1 4隅に扉(Archaic Rampart)4 扉はNight Eft(エフト)、Sand Lizard(トカゲ)、Deinonychus(ラプトル)を召喚する。 さらにArchaic Gearsが10匹徘徊している。 加えて入り口の小部屋を除いた全域を移動領域として6体のArchaic Gearが整列して巡回している。 広場の扉を4体とも倒すとさら広場中央に扉が1体POPし、このArchaic Rampartが沸いてから30秒ほどでNM[Citadel Chelonian](アダマン亀タイプ)が沸く。 敵対行動を取る必要はない。ちなみにこの亀は周囲のギア、扉とはリンクしない。物理も比較的通るので物理攻撃でも充分に倒すことは可能。 このNMはモリガンLv15頭 ネヴァンクラウン、薄金Lv35胴:日数腹当をドロップする。35装備のドロップはとてもとてもとても稀。 東ルートは最後の扉がロックされているが、これは戦車を討伐することで解放される。 ちなみに、東ルートの各小部屋には1個薬品が入っている箱が4個置いてあるが、この箱は取ったあと数十秒で復活する。この復活に制限はない模様。 西ルート 3層から続き、スルーして進む場合はこちら。 2つの小部屋にGear、Gearsが2体ずつ存在。回避しようと思えば回避できる程度の密集具合。 その後の広い部屋に戦車(Archaic Chariot)1、扉(Archaic Rampart)4。 扉はNight Eft(エフト)、Sand Lizard(トカゲ)、Deinonychus(ラプトル)を召喚する。 その先の2つの小部屋ににGearとGearsが2体ずつ存在。4層西は、ソロでも回避できる。こちらのルートは特にロックされた扉はなく、5層へ行くことができる。 [部分編集] 5層 ボス ※ブレインジャックは、一定時間ごとにボスに4-6発充填され、これが連射されます。 但し、撃つときに最大ヘイトを持っている人が射程ぎりぎりに居る場合は距離の問題で不発にすることも可能で、 さらに距離が離れていて、かつ他のPCがボスの近くにいる場合はブレインジャック以外の技をTPにかかわらず使用してきます。 いずれの場合も充填された4-6発のうち1発が消費されるので、これを数えることで安全に復帰することが可能です。 また、最初のジャックモードはHPが2割ほど削れた段階、または一定時間後に来る模様です。 ちなみに、魅了中スリップで戦闘不能になった場合、経験値のロストはありません。 アレス25手フォボスガントレ スカディ25頭フレイマスク スカディ 25 フレイジャーキン 薄金25足月数脛当 マルドゥク25エアブレー モリガン25手バーブカフス
https://w.atwiki.jp/metatoron/pages/13.html
metalgearsolid ・THEME OF SOLID SNAKE 戦後体制で起きたスネークイーター作戦を始めあらゆる戦いに乗り出して来た歴史。 恐るべき子供計画・メタルギア・ゲノム兵士・サイファービックボスのクローン。 長年の戦いを終えるたびにメタルギアは進化してきた。 ソリットスネークは世界平和を果たす為にテロリストの粛正とメタルギアを破壊してきた。 メタルギアの破壊には限界がありソリットスネークはメタルギアの進化を止める事ができなかった。 ソリットスネークの戦いは未来の希望を照らす為の通過点に過ぎない。
https://w.atwiki.jp/nicomment/pages/181.html
true tears 第01話 「私…涙、あげちゃったから」 第02話 「私・・・何がしたいの・・・」 第03話 「どうなった?こないだの話 第04話 「はい、ぱちぱちってして」 第05話 「おせっかいな男の子ってバカみたい」 第06話 「それ・・・なんの冗談?」 第07話 「ちゃんと言って、ここに書いて」 第08話 「雪が降っていない街」 第09話 「なかなか飛べないね…」 第10話 「全部ちゃんとするから」 第11話 「あなたが好きなのは私じゃない」 第12話 「何も見ていない私の瞳から」 第13話 「君の涙を」 第01話 「私…涙、あげちゃったから」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm1960907 24 12 117334 52746 sm1963309 24 13 53130 23379 sm1960977 24 13 53733 17955 第02話 「私・・・何がしたいの・・・」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm2019753 24 13 110572 71300 sm2019738 24 15 8084 3247 第03話 「どうなった?こないだの話 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm2084276 24 13 121990 76227 sm2084337 24 15 19245 8338 第04話 「はい、ぱちぱちってして」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm2147553 24 13 133308 87391 sm2147578 24 15 10713 4213 第05話 「おせっかいな男の子ってバカみたい」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm2211783 24 13 114772 104803 sm2211741 24 15 6069 1993 第06話 「それ・・・なんの冗談?」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm2279146 24 13 92499 100330 第07話 「ちゃんと言って、ここに書いて」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm2350600 24 13 107120 109890 第08話 「雪が降っていない街」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm2417553 24 15 117695 105721 第09話 「なかなか飛べないね…」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm2488512 24 15 30700 20386 第10話 「全部ちゃんとするから」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm2573752 24 15 63934 45535 第11話 「あなたが好きなのは私じゃない」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm2663403 24 13 69924 53870 sm2662840 24 05 18512 15341 sm2665139 24 05 6058 2462 第12話 「何も見ていない私の瞳から」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm2752091 24 45 39430 36137 第13話 「君の涙を」 動画番号 再生時間 再生数 コメント数 sm2831879 23 58 4969 2648 sm2832363 23 59 10424 6199 sm2834684 23 58 9602 7398
https://w.atwiki.jp/true_tears/pages/130.html
前truetearsVSプレデター3 眞一郎の手が愛子の肩にかかった。 「いっつ!ちょっと・・・」 「五月蝿いっ!!」 そのまま客席のテーブルに強引に押し倒す。 「やっ、だ・・・、離して!」 愛子の手が眞一郎の顔を引っ掻き、がむしゃらに抵抗する。 「誰でもいいんだろっっ!」 許せなかった。思い出を汚され、比呂美まで汚された気がして、本気で憎らしかった。 襟に手をかけると力任せに左右に引き裂く。 その勢いで彼女の乳房が跳ね上がり、薄桃色の乳頭が飛び出した。 ゴクリッ・・・ さっきまで盛んに行われていた乱交のイメージが重なり、股間が沸騰する。 「きゃぁあっ!だめぇ!」 気が付けば夢中で、おっぱいに喰いつきベロンベロンと舐めしゃぶる。 「誰かぁ!助け、・・・んっ!」 五月蝿い口を掌で掴む。愛子の歯が噛み付き、皮を裂き、血が垂れる。 乱暴に体を引き倒すと、机にある調味料や割り箸がこぼれて周囲に散乱した。 足で必死に蹴ってくるので、ジーンズを膝まで引き降ろして下半身を拘束する。 「やだぁああ!誰かぁああ!!」 泣き叫ぶのを無視して、上半身を机にうつ伏せにすると、右腕をねじり上げて動きを封じる。 「別にいいだろう?俺のこと好きだったんだから!」 そうだ。愛子のことを何にも知らないような男たちと淫らに交わる癖に、どうしてオレじゃダメなんだ! 「んんんっんんっうーーー!!」 彼女が被っていたバンダナを口に突っ込んで塞ぐ。 丸い尻に薄く張り付いたショーツを引き降ろすと、自分もベルトに手をかけた。 焦りながらトランクスを下ろすとガチガチに勃起した逸物を引き出す。 「んうっーーー!!!」 頭の片隅で‘今すぐやめるべきだ’と、大切な何かが叫んでいるが、 ここまで来てしまった勢いと、脳を焼きつかんばかりの性欲で前後の見境もつかない。 「・・・あ、あれ?くっ、くっそ・・・」 なかなか入り口にうまく入らない。眞一郎は先走りでドッロドッロなのに対し、 愛子は少しも濡れていないのだから当然だ。 経験の無さを馬鹿にされたような、雄としての自分を否定されたような屈辱で、乱暴に陰部を擦り続ける。 「くっそぉお!くっそぉおお!」 それを繰り返すと、愛子の肉体が防衛反応で膣口に愛液を垂らしはじめた。 「!・・・やっぱり淫乱だったな・・・」 これは無理やりな性交で、性器を傷つけないための、生理的な処理であって、性的興奮とは一切無縁だが、 我侭な彼に察する余裕などない。 「いっくぞお」 ゴガァアンッ! 入り口に先端が触れた瞬間、眞一郎の頭部に鈍く重い衝撃が走って、視界が暗転した。 「大丈夫!愛ちゃん!?」 そこには全身をずぶ濡れの三代吉が、立っていた。その拳は皮がさけて、真っ赤に染まっている。 「っぶあ!・・・どうして・・・?」 戒めを解かれた愛子が、突然の救援で呆気にとられている。 「オレ・・・知ってたんだ愛ちゃんが、その・・・他の男と・・・してること。 でも、オレはガキで・・・愛ちゃんを満足させられなくて・・・だから、知らないふりして・・・」 三代吉の目には涙が溢れていた。雨でずぶ濡れの顔でもはっきりと分かった。 「だけど・・・だけど心配で!やっぱり辞めてほしくて・・・それでつい来てみたら・・・」 彼の心を今占めているのは、彼女を襲われた憎しみではない。 親友を殴ってしまったこと・・・そして、失ったことを悲しんでいた。 「み、三代吉・・・」 「・・・出てってくれ」 「・・・・・・・・・ごめん」 眞一郎はヨロヨロと立ち上がると、不恰好にズボンを締めながら正面から出て行く。 戸が閉まるまで三代吉は胸からせり上がる嗚咽を噛締めていた。 「・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 愛子も頬を濡らしながら必死で謝罪する。悔やんでも悔やみきれない。 いつも自分の傍にいてくれた、自分をこんなに思ってくれていた彼。 どうして、それに気付かなかったのか、どうして向き合おうとしなかったのか。 「いいんだ・・・いいんだよ愛ちゃん・・・」 二人は抱き合うと、泣いた。赤ん坊のように、恥も外聞もなく、ただただ思いっきり泣いた。 失ったものの大きさの痛みと、今愛する人を抱きしめている幸せで。 傷だらけのプレデターが罠にかかった獲物をチェックする。 負傷兵の悲鳴は恰好の陽動になるし、死体なら盾にする。武器も回収して、再利用できる。 「・・・クァア?」 ふと見れば、棘が飛び出す壁から、それを避けた敵を吸い込む落とし穴を白い直線が結んでいる。 細いロープだった。 金属を切り出した突針はなだらかとは言い難く、その凹凸にロープの端がひっかかり、 落とし穴の口まで続いているのだ。 ジャキンッゥ 必殺のリストブレイドを展開して、身構える。 想定できるのは、罠を確認しにきたプレデターを逆に攻める仕掛け。 先に爆弾か何か、装置を取り付けているのか・・・だが見るからに稚拙だ。 これはカモフラージュで二重トラップがあるのか、と穴が何か囁いた。 「こ・・・こんなに・・・可愛い子がっ、お、女の子なわけ、・・・ないじゃないか?」 知ってる声紋だ。データから読み取れる骨格や体格からも誰なのか直ぐに分かった。 ギギギ・・・ 壁を蹴って、落とし穴の閉じられた口を開くと、その淵で少女が懸命に底へ落ちるのを抗っていた。 「よ、よかったら・・・手を貸してくれないかな?」 比呂美は地面が裂けたとき、とっさに止血用のに腰を巻いていたロープの端を、 自身を貫こうとしていた刃に引っ掛けたのだ。 何か使うことになるだろうと、余分にロープの長さを作っておいたのが幸いだった。 ミチミチミチ・・・ 「うがぁっ」 しかし、彼女の体重を支えるためそれは深く腹に食い込んで苦痛をもたらしたし、 そのロープは今にも外れそうで穴を登ろうと身を揺することもできなかった。 キュイィィィィン 「・・・!」 プレデターのマスクから伸びた赤い光線が比呂美の額を指す。 それが鉄も溶かすプラズマキャノンの道標であることは彼女もよく知っている。 「わたしは死にたくない・・・あなたもそうじゃないの?」 今は少し優勢に戦闘を展開しているプレデターだが、朽ちた檻の中で篭城を続ける限りいつかは限界がくる。 プレデターはその終末を覚悟で闘っていた。 「聞いて・・・私だけでも、あなただけでもこの包囲を抜け出せない」 いまや比呂美を殺すのに、何の造作も無い。ほんの少し、チョイと文字通りの命綱に触るだけでいいのだ。 それで穴の底で待っている針の束が、少女の形をした肉を作ってくれる。 「でも2人一緒ならきっと超えられる」 比呂美を救う義理はひとつもない。 「一人だけなら飛べない羽でも、二人揃えば翼になれる」 彼女は自分を追い回す人間の仲間だ。 「翼なら飛べる!」 比呂美は助けに来たのでも、助けを求めたのでもない。 「地べたを這ってる私でもない、雷を轟かすあなたでもない・・・私たちでここから羽ばたくのよ!」 プレデターと協力しに来たのだ。 ブツッ その瞬間とうとうロープが重力に負け、杭から外れて宙に放られた。 「あ」 プレデターが咄嗟に縄の端を掴んだ・・・が、雨でツルツルに滑って手の平を抜け、小指に引っかかる程度になってしまう。 「ひぃっっ!!」 ガクンッと揺れが襲い、ロープに捕まっていた比呂美は泥でグチャグチャの縁に手と足を掛け、ギリギリで踏ん張る。 それでも怪物の握力ならゆっくり引き上げられる筈だったが、そんな猶予はなかった。 シュカッ 突然振り返ったプレデターが通りの影にディスクを飛ばすと、血潮が広がり割れた人影が転がる。 「いたぞ!撃て撃てぇっ!!」 影から一斉に銃弾が注いでくる。キャノンで応戦するが、比呂美を支えるのに体勢をとらえ狙いがつかない。 怪物の握力とは関係なく、ロープの強度と、表面の摩擦のせいで、強引に持ち上げられないのだ。 四肢を銃弾が掠めていく。だがそれでもプレデターは比呂美の命綱を離そうとはしなかった。 「ヴオオオオオオォォォォッッッ!!」 土砂降りの豪雨が注ぐ公道を、道路工事の看板を立てた数人の警備員が封鎖している。 彼らはプレデター捕獲のため、ユタニ社が要請した民間警備会社だ。 もちろん末端のさらに端、間に合わせの彼らにそんなことを知る由はない。 「しっかし、こんなひでぇ中働かせるとはなぁ・・・」 「しかもなんでまた絶対勧告令なんか敷くんだか」 「まぁ金払いのいいのが救いだけどな」 「終わったらパーッと遊びに行くか?今度いい娘が入ったんだと」 「いいねいいねー・・・おい、来たぞ」 カーブの向うから猛スピードでバイクが走ってくる。 1メートル先の視界も不確かな天候下であの運転は、正気の沙汰と思えない。 どこぞのスリルジャンキーなライダーだろう。 とはいえ、大型車両を壁のように道路に並べているから、映画のように強行突破するのは不可能だ。 警備員たちの予想通りバイクは彼らの手前で停車した。 「はーい、ご苦労様。ここは今工事中でして、って・・・」 驚いたことにまだ十代の少年だ。しかも少女との2人乗りだ。 「君ぃ、命知らずは結構だけど、女の子を巻き込んじゃいけないよ」 少年、といっても同年代より遥かに体格もよく、マスク越しからも分かる精悍な彼がバイクから降りて告げる。 「そうもいかないんだ・・・こいつの命のために」 石動純は雨も気にせずにマスクを外すと、警備員たちに向き直って頭を下げた。 「お願いします!ここを通らせて下さい!」 少女の表情はよくわからない。だがこの雨のなか、わざわざ来るということは深刻な事情でもあるのか。 「そうしてあげたいけど・・・ここは使えないから」 「なんなら車で送ってあげようか?」 警備員たちも同情はするが、トップからの指令に逆らえばクビは必至だ。 「そうですか・・・残念です」 純は本当に残念そうにいうと頭を戻した。 ホッとする警備員たち。だが次の瞬間、彼らの表情は驚愕に凍りつき、悲鳴に染まった。 「警告はしたぞおおおオオキャアアアアアアッッッ!!!」 端正な少年の影が蠢くとその全身を包み、真っ黒い肉体と真っ赤に裂けた口と牙、そして顔を埋め尽くす真っ白い目の怪物が現れた。 仲上眞一郎はフラフラと雨のなかを彷徨っていた。 後悔などという言葉では到底追いつかない絶望感、自我をぐちゃぐちゃにしてしまうほどの罪悪感に苛まれていた。 安藤愛子、野伏三代吉。 はっきりと意識したこともないが、一生に2人と得られない友人を同時に失ったのだ。 一切の弁解なしに、ただ己の過失、最悪の所業によってばかりに。 「・・・なんで、なんでこうなるんだよ・・・」 なんで?それを自分に問う権利などある筈がない。原因はただ自身の本性が卑劣であったというだけにある。 それを知ってしまったのだ。 多くの法律や慣習、因習によって雁字搦めに封じられ隠されてきた本性、 今まで自分は世界の白い部分に属すると、意識もせず思っていたのにそうではなかった。 「仲上眞一郎は・・・・・・悪人だったよ」 そうやってひとしきり葛藤していたが、いい加減肉体が悪天候の中、傘もささずうろつくことに耐え切れなくなった。 「・・・帰ろう」 純や愛子のいうとおり、比呂美はどこかで自分の知らない男の腕のなかにいるのかもしれない。 自分がみたことのない陶然とした顔で、喜びの悲鳴をあげる比呂美の痴態が浮かぶ。 艶やかな髪を振り乱し、眞一郎のモノよりずっと立派なモノにむかって腰を叩きつけ、 胎内に子種を何度も何度も注がれる比呂美。 学生らしいキスとはかけ離れた生々しい唇同士のセックス。互いの舌を絡め、唾液を交換し、 餌を求める小鳥のようについばみ合う。 ブラジャーなしでも芳醇な乳房は垂れることなく、男の指で粘土のようにグニャグニャとこねくり回される。 その相手の男は・・・石動純だった。 「いないっていってたじゃないか・・・」 比呂美にも純にも、乃絵にも失礼な話だ。 それでも恥知らずな想像を戒める心地も起こらない。 想像の比呂美の感触を味わい、純に自分を重ね、その絶頂に同調する。 「・・・っ!」 無意識に自慰していたらしく、ズボンのなかがグッチョリと汚れてしまった。 「どうせ・・・ずぶ濡れで分かりゃしないか・・・比呂美も濡れ濡れだろうし」 ほんのつい先ほどまで、近くに感じた比呂美の存在がどこか遠く、ずっとずっと彼方にいってしまったようだ。 「母さん、ごめん・・・」 普段は口煩い母親。しかし、己が矮小を自覚したとき浮かんだのはそんな自分を見捨てないでくれた母の愛だった。 「ごめんよ・・・」 大切なものを失ってしまった、自ら零してしまったのだ。 だからこそ、確実に自分を認めてくるひとの温かさが、この今になってはっきりと分かった。 心配してほしい。凍えた肌を抱きしめてほしい。一人じゃないと信じさせてほしかった。 「宇宙生物を押さえました!現在、残存兵力を集結させています。鹵獲はほぼ確実かと」 ユタニ軍の前線司令部となっているハイテク車両内に通信が入る。 「了解した。敵の生命力は極めて強大。くれぐれも注意されたし」 吉報を受けた司令官は努めて冷静にいうと、ホッと腰を下ろした。 「クビがつながったな」 傍らにいる副官に共感を求める。 「まだ決まったわけではありません・・・が、化け物は連絡地点から何故か動けないようです。 あとは態勢を戻されないよう兵力で圧倒しつつ、止めに液体窒素弾で凍らせれば完璧です」 司令官は、まだ予断を許してはいけないと知りつつ、 勝利の美酒を思わずにおれない。 「宇宙の狩人を仕留める・・・か。今は無理でも遠い歴史において、我々の名は無限に語られるだろう」 しかし直接部隊の情報を受けた部下のひとりが、渋々といった感じで進言する。 「現場の兵たちが相当消耗しており、必要な人員をとても避けません」 副官が正確な数字を確かめるが、苦々しくかぶりを振る。 「追い詰めているのは確かです。しかし、現在の状況ではこっちのスタミナが先に尽くでしょう。 そうすれば、増援を手配するまでにヤツは高エネルギー爆発を起こすでしょうね・・・」 「なんてこった!」 司令官がやるせない憤懣で机を叩く。 正しく千載一遇の機。ほんのもう少し、押し続ければ悲願が叶うと分かっているのに、 その寸前に至って、ゴールテープを目前にして力尽きるのか。 「くっ・・・止むを得まい。化け物が本当に追い詰められてるなら、今こそアレを使うぞ」 副官が即座に理解して、あつらえた金庫を空けるとトランクを引き出し、 長々とした手順で封を解除していく。 そして最後のキーに辿りついたとき、今一度司令官に問う。 「これで仕留められなければ私たちの命はないでしょうね?」 「それは今ヤツを倒せなくても同じことだ・・・やれ」 「了解」 箱に収まっていたのは、電話だった。 司令官は受話器をとると、コードを押してどこかに連絡する。 「こちら最前線対策司令部指揮官。認識コードXXXーXXXXーXXX」 「確認しました。命令をどうぞ」 「‘強化外骨格’の使用を要請す」 部隊から離れて近くの山中に隠れていた輸送用コンテナを配備したヘリが飛び立つ。 その内側では、大型の機械が起動を開始した。 「さて、あとは祈るばかりだな」 ユタニの前線司令官が副官に向き直る。 今回の有事に対し、友好企業のウェイランド社から本社が直接交渉して借り受けた切り札。 分厚い書類と手続きの末に使用の有無を本社から許された試験兵器。 「ええ、待ちましょう・・・」 この最重要機密を万が一にも知られないため、自軍を含めた周囲一帯に強力な通信障害を施すことになる。 そのため本当に、あとは祈るしかないのだ。・・・もっともそれはある意味、正しかった。 ビーッ!ビーッ!ビーッ! 「何事だ!?」 緊急事態を警告するサイレンが響く。同時に車内のランプが非常用の真っ赤なライトに切替わる。 「わ、分かりません!友軍との連絡が急に・・・!」 モニターに示された味方の位置を知らせる光が、瞬く間に消失していく。 「馬鹿なっ!まだ早いぞっ!・・・ん?」 真っ赤なランプの光が奇妙に歪む。まさかこのシルエットは・・・! ガキュンッ! 異変に気付いた副官が虚空に向かって、ホルスターから抜いた銃を撃つ。 すると空中で青白い放電が奔り、そこに色を塗るようにして、凶悪な狩人の姿が現れた。 「馬鹿なっ・・・何時から!?」 あちこちで青白い光と、真っ赤な爆発が起こり、焼けた鉄の音が広がる。 「始まったか・・・」 穏やかでない手段によって最初の警戒線を超えてきた純は、路肩にバイクを停車して、 付近の山々から微かに届く花火の連鎖を眺めていた。 乃絵の目にはその光景を見つめる兄が恍惚としてるように思える。 「行くの・・・?」 純がバイクから降りると、妹を雨から庇いつつ庇いつつ、乗り手のいなくなったトラックに移す。 「ああ、乃絵はここでじっとしてるんだぞ」 「できれば・・・誰も殺さずにやれないかな?」 縋るような目で兄に訴える。これから戦場にいくのに無茶だというのは分かる。 ただ、自分の罪悪感ばかりではない。このままでは純の心まで真っ黒になってしまう予感があったからだ。 「どの道、プレデターは皆殺しにするつもりだ。 下手に町に逃げられたら、平気で巻き込むぞアイツラは」 乃絵に嘘はつけない。だから口約束をせず、純は道理を説く。納得できなくても、だ。 「じゃあなんで自分たちだけでやらないの?仲間を助けに来たんでしょ」 青年はつい笑ってしまう。確かに人間の常識で考えるとそうなんだが、 「それが少し違うんだな・・・あの戦闘ジャンキー共にとって、 戦いに救いを差し伸べるのは酷い侮辱なんだとさ」 大体自分から宇宙を飛び回っては、頭蓋骨のトロフィーを作りまわってるくせに、 何を拘るのかという価値観だ。 「だから已むを得ず・・・、技術を奪われそうになったりした時にだけアイツラは動く。 結果的にそれが助けになるなら、せめて代わりに試練をたそうってわけだ」 乃絵は納得するどころか余計憤懣にかられた。 「じゃあ自分たちでやればいいじゃない!」 「そうもいかないんだ・・・。何しろ年中ドンパチやってる異常な宇宙人が 仲間同士で殺し合いを始めたら、あっという間に絶滅しかねない」 「それでお兄ちゃんが代わりに戦ってほしいって・・・ 身勝手迷惑の塊じゃない、どこの星で育ったらそうなるの?」 純は肩を竦める。なんにせよハンカチでも咥えて、号泣して見送られなくて幸いだ。 「さてね・・・。でもオレが選ばれたのはコレ、 共生体‘シンビオート’と共鳴したかららしい」 仲上眞一郎が訪ねてきたとき、必要以上に荒れたのは宇宙アメーバのせいだったのか。 その黒いコスチュームに親しみの感情を向ける純が乃絵にはつらい。 それは兄をおかしくさせていると、どうして気付かないのか。 「あ・・・雪」 鼻に伝わる冷えに乃絵が空を見上げると、 いつの間にか降りしきる雨は嘘のように止み、代わりにキラキラとした結晶が降りてくる。 純は妹の瞳に照らされた白い輝きを認めると、それを失うまいと決意を固くする。 「そろそろ行く」 「ん」 乃絵がトラックの奥に引っ込むと、肩を震わせて白い息を吐く。彼から目をそらして、その姿を見ようとしない。 プレデターの命令に従って、ここに来るまでずっとむくれていた。 眉を寄せて、苦そうに笑う純は上着を脱ぐと、彼女に渡す。 「預かっといてくれ・・・」 「・・・ん」 濡れた上着を懐に抱きしめ、兄の温もりを確かめる乃絵。彼女は思う。 もし戻ってきたとしてもそれは‘石動 純’なのか、と。 その不安に駆られて我慢できず兄に顔を向ける。 純も乃絵を見つめていた。その眼差しは温かかった。 いつもの、いつか分からないほどずっとずっと昔からそこにあった。 それだけはきっとこの先も変わらないのだと、 そう確信できる光がそこにはあった。 「いってらっしゃい、お兄ちゃん」 「じゃあ見ててくれ・・・オレの‘変身’!」 血と肉、鉄と炎に染まった土を白銀の雪が覆い隠す。 そこに踏み出した少年の姿が、そおだけ光が吸い込まれたように黒く輝く。 白い牙のような模様が刻まれたマスクをしばし向けると、何もいわず彼は駆け出した。 夜中にお使いに出た湯浅比呂美はレイプ集団に襲われるが、死闘の末勝利する。 近くまで来ていたプレデターは、その勇敢さを称えて、ちょっと挨拶に現れるが、 そこにプレデターを追って、日系企業ユタニ社の軍隊が登場。 熾烈な争いの渦中に比呂美も巻き込まれ、撃たれてしまう。 一方、眞一郎の母は丁稚とカーセックス。 眞一郎は、安藤愛子の乱交現場を目撃したショックで愛子を強姦。 幸い三代吉の活躍で未遂に終わるが、同時に友情も終わった。 そのころ、プレデターの仲間に乃絵は爆弾をつけられ、 純も寄生生命体を植えつけられて‘ヴェノム’に改造されてしまう。 それは純をプレデターの敵にするためだった。 ユタニの軍はプレデターの仲間によって駆逐されつつあったが、 最後に‘強化外骨格’なるものを投入していた。 そして比呂美はプレデターに協力を提案するが、 その矢先、落とし穴に落ちて、早くも足を引っ張ることに。 ユタニの残存兵力が集結するなか、プレデターは比呂美を守って闘うことになる。 (ここまでが前回までのあらすじ) 路地の真ん中で、針の落とし穴に落ちそうになる比呂美をギリギリで支えたまま、 プレデターは前後から注がれる砲火に応戦する。 「グゥウッ・・・!」 彼の怪物が自己の生死さえ貧窮している極限で、比呂美の命を救う義理立てなどない。 というか、そうでなくても助けることはなかったし、 実際比呂美がレイプ犯に囲まれたときも手を出さなかったくらいだ。 しかし、今はまさに命がけで彼女の体を支えている。 「・・・ごめんなさいっ!」 比呂美がプレデターの小指に掛かった自身の命綱を、身を揺すって振りほどく。 「クァア!」 彼女の自殺行為に、プレデターが心外、といった声を上げる。 生きたい。本当に死にたくない。 その思いが強いからこそ、同じく懸命に足掻くものの邪魔をしたくなかった。 一分一秒でも長く呼吸するのではなく、意思を持って前進することが生きることだ。 だからその志をせめて、同じ渦中にある戦士に託すことが、 比呂美なりの生存欲求、運命への抗いといえた。 それでも、その英断は自身を永遠に喪失するのを代償としたことに変わりない。 ほんの一瞬、しかし四肢を突き刺される確実な苦痛。その恐怖を歯を噛締めてこらえる。 後悔などしない。いや、どうせ手遅れだからしてもいいか。 瞬きにも満たない刹那の間に、 比呂美は高潔な決断と、気の抜けた諦観を同時にやって、自身の最期をやり過ごすつもりだった。 ヒュー ガキッ 「っ?・・・へ」 プレデターの片腕から発射されたネットランチャー・・・本来、獲物を縛り上げ、その体をサイコロステーキのように、 解体する殺傷道具が、比呂美を落とし穴の壁面に貼りつけ、死に至るのを阻止していた。 「あ・・・あぁあ・・・」 途端に比呂美の肌を、電気のように生きている悦びが駆け抜ける。 「グゥウオッウ!」 しかし彼女に注意を向けた怪物の背に、太い杭が打ち込まれる。 その先端は鉤状になっており、鉄線を編んだ太いワイヤーが それを引き寄せて深く肉に食いこみ、ガッチリと拘束して引き寄せる。 「「ガァアアアッッッ!!」 プレデターは決心すると、そのまま敵に突進していった。 直進すれば、それだけ的に晒されて、集中的にやられてしまう。 事実、今まではなんとか肌を掠める程度だった攻撃が、もろに前面に注いでくる。 一歩進むだけでも、窓にぶつかる虫のような足掻きだったが、それでも止まらない。 プレデターが比呂美を助けようとしたのは、ほんの気の迷いだった。 自身に向かって懸命に協力を訴える少女が消えそうになったとき、つい手を出しただけだ。 このモンスターに干渉や後悔の類は縁がないが、一方で、リスクに左右されるような迷いや躊躇もしない。 助けようとしたのだから、手向かわない限りは最後まで助ける。 つまり比呂美に何かを期待したわけでもなかった。 だから、あれほど懸命に足掻いていた彼女が自分のために動いたこと、約束を守ったことが嬉しかった。 孤軍のなかに射した、ほんの小さな光。それが力になった。 ドシュッ!ガキィッ!メチッ! 「ひいいいいぃぃぃ!」 それでも兵隊の束に、自らを槍として叩き込み、その懐にもぐりこんだプレデターは五体を振り回して、応戦する。 たった今、小さな少女が見せた勇気、それが怪物の攻勢に向かう意思を目覚めさせ、発揮させた。 ユタニの兵たちはもう殆ど肉体的にはプレデターを殺していた。 事実、かつての歴史でこの種族を単身で打ち破った人間のように、冷静かつ捨て身で挑めば、倒すことができた筈だった。 しかし、手負いの獣が見せる悪鬼そのものも蛮勇に気圧され、結果として逆に死ぬこととなった。 気付けば残った最後の一人が、背を向けて逃走する。 「・・・ルウゥゥウッ・・・」 プレデターも満身創痍極まる感じで、追おうとしても水漏れのように、膝から力が抜けていく。 だからノロノロと背に突き刺さった杭を引き抜くと、欠けたリストブレイドでワイヤーを丁度よく切断すると、 カウボーイのように腕に携えてそれを振り回す。 すでに敵は通りの向うに消えていたが、化け物じみた(?)感覚で、位置を把握すると、 目に届かない向うに杭をぶん投げた。 「ごひゃっ!?」 目の届かない通りの向うで断末魔が弾け、それっきり静かになる。 轟音で溢れかえっていた戦場はいつの間にか、かすかに焼けつく炎の音だけになっていた。 気がつけば、濁った雨はやんで、静かに雪が降ってきている。 「終わった・・・んだ」 ネットを半分だけ剥がして、足場にし、穴から外を覗いた比呂美はホッと息を吐く。 フラフラのプレデターが応えるように彼女を振り返る。そのとき、 シュバァッ! ドグォオオオオオンンンッッッ!!! 空から青い閃光が轟き、プレデターのいた地面を吹き飛ばした。 「グゥオァッ!?」 手負いの怪物に対する不意打ちの効果は絶大で、受身も取らず宙に飛ばされると、 瓦礫に跳ね返って地面を転がった。 「この醜い化け物が・・・っ!皆殺しにしおってからに」 空から重厚な排気音を響かせて、巨大な鉄の塊が降りてくる。 驚いたことにそのデザインはまるで、展覧会に出品されるような洗練されたルックスと圧倒的な重量感、 攻撃的かつスタイリッシュなフォルムは最新鋭の工業製品であることを示している。 「ロボット?」 3m以上はある真っ白い鉄の塊が、人の姿をしている。 胴体からは2対の小さな─全体から比べればであり、そのサイズは大人の腕と変わらない─腕が生えた 四本腕使用で、それは巨大な腕と連動しているらしく、指先まで同じ動きをする。 全身は無骨さを感じさせない美しい稜線で構成されていて、美しくすらある。 「仇は討たせてもらうぞ・・・貴様だけでは足りないがなぁ!」 しかし、デザインから逸脱した乱暴な台詞が、ノイズのないスピーカーから出ると、 グッタリと伸びたプレデターを蹴り上げて、浮き上がった背中に肘を叩き込む。 「グォオオッッアァア!?」 プレデターもしがみつくようにして、強化外骨格にパンチを打ち込むが、 わずかに胴体が揺らいだだけで、逆に押さえ込まれると、足を掴まれてジャイアントスイングをかけてきた。 「おらぁあああっっ!!」 止めとばかりに、その図体を大地に投げ落とす。とても機械とは思えない自然で滑らかな動きだ。 外企業のウェイランド社が未来の兵器市場に並べるべく開発したそれは、 歩兵に「ゴリラも容易く倒せる怪力」と「戦車並の装甲」と「戦闘車両並の重武装」と 「要塞並の環境適応力」と「戦闘ヘリ以上の機動力」を持たせた装備である。 最大の特徴は「マスター・スレイブ方式」、 即ち着用した人間の動きをそのままフィードバックして動かせる点であり、 従来の搭乗兵器から格段に飛躍した操作性を誇っている。 文字通り手足の如く、だ。 さらに内蔵されたシステムは、ヘルメットのサイバネティックインタフェースで読み取られた 脳波パターンによってコントロールされている。 人工知能をベースにしたオペレーティングシステムを備えた非常に洗練されたもので、 様々な戦術的な情報を提供し、内外のセンサーを使って常にスーツの状態をフィードバックしている。 思考そのものがマシーンと同化した、といってよい。 故に武器を交えた総力戦ならともかく、肉弾戦に限定すればプレデターに互角以上の勝負も可能なのだ。 参考画像→http //thumbnail.image.rakuten.co.jp/s/?@0_mall/digitamin/cabinet/timg4/t8685.jpg つづく truetearsVSプレデター5
https://w.atwiki.jp/spacecowboy/pages/30.html
●エンジン B-Gearエンジン I-Gearエンジン M-Gearエンジン A-Gearエンジン 色区分 ベースエンジン ジェットエンジン スローエンジン I-Gearエンジン 名称 レベル 要求ステータス 速度 ブースト最高速度 ブースト時間 通常時旋回 ブースト時旋回 左右ロール速度 重量 Base F-1 1 Attack 4, Agility 4 130~160 m/s 220 m/s 20 秒 116 度 92 度 20m 75 Base F-7T 2 Attack 4, Agility 4 129~162 m/s 225 m/s 20 秒 116 度 93 度 20m 80 Base FF-87 3 Attack 4, Agility 4 128~164 m/s 230 m/s 20 秒 117 度 94 度 20m 85 Base FF-VIII 4 Attack 8, Agility 8 127~166 m/s 235 m/s 20 秒 117 度 95 度 20m 90 Jet F-1T 5 Attack 8, Agility 8 130~170 m/s 250 m/s 18 秒 123 度 80 度 23m 90 Jet FF-84 6 Attack 12, Agility 12 134~178 m/s 280 m/s 17 秒 121 度 81 度 23m 100 Jet FF-V 7 Attack 12, Agility 12 138~180 m/s 310 m/s 16 秒 130 度 81 度 23m 110 Intertrans F-9 8 Attack 16, Agility 16 110~150 m/s 200 m/s 20 秒 116 度 80 度 25m 90 Intertrans FF-81 9 Attack 16, Agility 16 105~151 m/s 203 m/s 21 秒 116 度 81 度 25m 100 Intertrans F-II 10 Attack 20, Agility 20 100~152 m/s 206 m/s 22 秒 117 度 83 度 25m 110 Base F-3 11 Attack 20, Agility 20 126~168 m/s 240 m/s 20 秒 118 度 96 度 20m 95 Base F-9T 12 Attack 24, Agility 24 125~170 m/s 245 m/s 20 秒 119 度 97 度 20m 100 Base FF-88 13 Attack 24, Agility 24 124~172 m/s 250 m/s 20 秒 119 度 99 度 20m 105 Base FF-VIIII 14 Attack 28, Agility 28 123~174 m/s 255 m/s 20 秒 120 度 100 度 20m 110 Jet F-3T 15 Attack 28, Agility 28 142~185 m/s 340 m/s 15 秒 119 度 82 度 23m 120 Jet FF-85 16 Attack 32, Agility 32 146~190 m/s 370 m/s 14 秒 118 度 83 度 23m 130 Jet FF-VI 17 Attack 32, Agility 32 150~195 m/s 400 m/s 13 秒 117 度 83 度 23m 140 Intertrans F-11 18 Attack 36, Agility 36 95~153 m/s 209 m/s 23 秒 117 度 84 度 25m 120 Intertrans FF-82 19 Attack 36, Agility 36 90~154 m/s 212 m/s 24 秒 118 度 85 度 25m 130 Intertrans FF-III 20 Attack 40, Agility 40 85~155 m/s 215 m/s 25 秒 119 度 86 度 25m 140 Base F-5 21 Attack 40, Agility 40 122~176 m/s 260 m/s 20 秒 120 度 101 度 ??? 115 Base F-11T 22 Attack 44, Agility 44 121~178 m/s 265 m/s 20 秒 121 度 102 度 ??? 120 Base FF-89 23 Attack 44, Agility 44 120~180 m/s 270 m/s 20 秒 121 度 103 度 ??? 125 Base FF-IX 24 Attack 48, Agility 48 119~182 m/s 275 m/s 20 秒 122 度 104 度 ??? 130 Jet F-5T 25 Attack 48, Agility 48 154~200 m/s 430 m/s 12 秒 116 度 84 度 ??? 150 Jet FF-86 26 Attack 52, Agility 52 185~205 m/s 460 m/s 11 秒 115 度 84 度 ??? 160 Jet JJ-VII 27 Attack 52, Agility 52 162~210 m/s 490 m/s 10 秒 116 度 85 度 ??? 170 Intertrans F-12 28 Attack 56, Agility 56 80~156 m/s 218 m/s 26 秒 119 度 87 度 ??? 150 Intertrans FF-83 29 Attack 56, Agility 56 75~157 m/s 221 m/s 27 秒 120 度 88 度 ??? 160 Intertrans FF-IV 30 Attack 60, Agility 60 70~158 m/s 224 m/s 28 秒 120 度 89 度 ??? 170 Base F-7 31 Attack 60, Agility 60 118~184 m/s 280 m/s 20 秒 123 度 105 度 ??? 135 Base F-12T 32 Attack 64, Agility 64 117~186 m/s 285 m/s 20 秒 123 度 107 度 ??? 140 Base FF-I 33 Attack 64, Agility 64 116~188 m/s 290 m/s 20 秒 124 度 108 度 ??? 145 Jet F-1 34 Attack 68, Agility 68 166~215 m/s 500 m/s 9 秒 112 度 85 度 ??? 180 Jet F-7T 35 Attack 68, Agility 68 170~220 m/s 500 m/s 8 秒 111 度 86 度 ??? 190 Jet FF-87 36 Attack 72, Agility 72 174~225 m/s 500 m/s 7 秒 110 度 87 度 ??? 200 Jet FF-VIII 37 Attack 72, Agility 72 178~230 m/s 500 m/s 6 秒 109 度 87 度 ??? 210 Intertrans F-1T 38 Attack 76, Agility 76 65~159 m/s 227 m/s 29 秒 121 度 91 度 ??? 180 Intertrans FF-84 39 Attack 76, Agility 76 60~160 m/s 230 m/s 30 秒 121 度 92 度 ??? 190 Intertrans FF-V 40 Attack 80, Agility 80 55~161 m/s 233 m/s 30 秒 122 度 93 度 ??? 200 Base F-9 41 Attack 80, Agility 80 115~190 m/s 295 m/s 20 秒 124 度 109 度 ??? 150 Base FF-81 42 Attack 84, Agility 84 114~192 m/s 300 m/s 20 秒 125 度 110 度 ??? 155 Base FF-II 43 Attack 84, Agility 84 113~194 m/s 305 m/s 20 秒 125 度 111 度 ??? 160 Jet F-3 44 Attack 88, Agility 88 182~235 m/s 500 m/s 5 秒 108 度 88 度 ??? 220 Jet F-9T 45 Attack 88, Agility 88 186~240 m/s 500 m/s 4 秒 107 度 88 度 ??? 230 Jet FF-88 46 Attack 92, Agility 92 190~245 m/s 500 m/s 5 秒 105 度 89 度 ??? 240 Jet FF-VIIII 47 Attack 92, Agility 92 194~250 m/s 500 m/s 6 秒 104 度 89 度 ??? 250 Intertrans F-3T 48 Attack 96, Agility 96 50~162 m/s 236 m/s 30 秒 123 度 94 度 ??? 210 Intertrans FF-85 49 Attack 96, Agility 96 50~163 m/s 239 m/s 30 秒 123 度 95 度 ??? 220 Intertrans F-VI 50 Attack 100, Agility 100 50~164 m/s 242 m/s 30 秒 124 度 96 度 ??? 230 I-X (レア) 50 Attack 100, Agility 100 103~224 m/s 350 m/s 20 秒 134 度 128 度 25m 230 Base F-11 51 Attack 100, Agility 100 112~196 m/s 310 m/s 20 秒 126 度 112 度 20m 165 Base FF-82 52 Attack 104, Agility 104 111~198 m/s 315 m/s 20 秒 127 度 113 度 ??? 170 Base FF-III 53 Attack 104, Agility 104 110~200 m/s 320 m/s 20 秒 127 度 115 度 ??? 175 Jet F-5 54 Attack 108, Agility 108 198~255 m/s 500 m/s 7 秒 103 度 90 度 23m 260 Jet F-11T 55 Attack 108, Agility 108 202~260 m/s 500 m/s 8 秒 102 度 91 度 23m 270 Jet FF-89 56 Attack 112, Agility 112 206~265 m/s 500 m/s 9 秒 101 度 91 度 ??? 280 Jet FF-IX 57 Attack 112, Agility 112 210~270 m/s 500 m/s 10 秒 100 度 92 度 ??? 290 Intertrans F-5T 58 Attack 116, Agility 116 50~165 m/s 245 m/s 30 秒 124 度 97 度 ??? 240 Intertrans FF-86 59 Attack 116, Agility 116 50~166 m/s 248 m/s 30 秒 125 度 99 度 25m 250 Intertrans F-VII 60 Attack 120, Agility 120 50~167 m/s 251 m/s 30 秒 125 度 100 度 ??? 260 Base F-12 61 Attack 120, Agility 120 109~202 m/s 325 m/s 20 秒 128 度 116 度 ??? 180 Base FF-83 62 Attack 124, Agility 124 108~204 m/s 330 m/s 20 秒 128 度 117 度 ??? 185 Base FF-IV 63 Attack 124, Agility 124 107~206 m/s 335 m/s 20 秒 129 度 118 度 ??? 190 Jet F-7 64 Attack 128, Agility 128 214~275 m/s 500 m/s 11 秒 101 度 92 度 ??? 300 Jet F-12T 65 Attack 128, Agility 128 218~280 m/s 500 m/s 12 秒 102 度 93 度 ??? 310 Jet FF-I 66 Attack 132, Agility 132 222~285 m/s 500 m/s 13 秒 103 度 93 度 ??? 320 Intertrans F-1 67 Attack 132, Agility 132 50~168 m/s 254 m/s 30 秒 126 度 101 度 ??? 270 Intertrans F-7T 68 Attack 136, Agility 136 55~169 m/s 257 m/s 30 秒 127 度 102 度 ??? 280 Intertrans FF-87 69 Attack 136, Agility 136 60~170 m/s 260 m/s 30 秒 127 度 103 度 ??? 290 Intertrans F-VIII 70 Attack 140, Agility 140 65~171 m/s 263 m/s 30 秒 128 度 104 度 ??? 300 Base F-1T 71 Attack 140, Agility 140 106~208 m/s 340 m/s 20 秒 129 度 119 度 ??? 195 Base FF-84 72 Attack 144, Agility 144 105~210 m/s 345 m/s 20 秒 130 度 120 度 ??? 200 Base FF-V 73 Attack 144, Agility 144 104~212 m/s 350 m/s 20 秒 131 度 121 度 ??? 205 Jet F-9 74 Attack 148, Agility 148 226~290 m/s 500 m/s 14 秒 104 度 94 度 ??? 330 Jet FF-81 75 Attack 148, Agility 148 230~290 m/s 500 m/s 15 秒 105 度 95 度 ??? 340 Jet FF-II 76 Attack 152, Agility 152 234~290 m/s 500 m/s 16 秒 107 度 95 度 ??? 350 Intertrans F-3 77 Attack 152, Agility 152 70~172 m/s 266 m/s 30 秒 128 度 105 度 ??? 310 Intertrans F-9T 78 Attack 156, Agility 156 75~173 m/s 269 m/s 30 秒 129 度 107 度 ??? 320 Intertrans FF-88 79 Attack 156, Agility 156 80~174 m/s 272 m/s 30 秒 129 度 108 度 ??? 330 Intertrans F-VIIII 80 Attack 160, Agility 160 85~175 m/s 275 m/s 30 秒 130 度 109 度 ??? 340 Base F-3T 81 Attack 160, Agility 160 103~214 m/s 355 m/s 20 秒 131 度 123 度 ??? 210 Base FF-85 82 Attack 164, Agility 164 102~216 m/s 360 m/s 20 秒 132 度 124 度 ??? 215 Base FF-VI 83 Attack 164, Agility 164 101~218 m/s 365 m/s 20 秒 132 度 125 度 ??? 220 Jet F-11 84 Attack 168, Agility 168 238~290 m/s 500 m/s 17 秒 108 度 96 度 ??? 360 Jet FF-82 85 Attack 168, Agility 168 240~290 m/s 500 m/s 18 秒 109 度 96 度 ??? 370 Jet FF-III 86 Attack 172, Agility 172 240~290 m/s 530 m/s 19 秒 110 度 97 度 ??? 380 Intertrans F-5 87 Attack 172, Agility 172 90~176 m/s 278 m/s 30 秒 131 度 110 度 ??? 350 Intertrans F-11T 88 Attack 176, Agility 176 95~177 m/s 281 m/s 30 秒 131 度 111 度 ??? 360 Intertrans FF-89 89 Attack 176, Agility 176 100~178 m/s 284 m/s 30 秒 132 度 112 度 ??? 370 Intertrans F-IX 90 Attack 180, Agility 180 105~179 m/s 287 m/s 31 秒 132 度 113 度 ??? 380 Base F-5T 91 Attack 180, Agility 180 100~220 m/s 370 m/s 20 秒 133 度 126 度 ??? 225 Base FF-86 92 Attack 184, Agility 184 99~222 m/s 375 m/s 20 秒 133 度 127 度 ??? 230 Base FF-VII 93 Attack 184, Agility 184 98~224 m/s 380 m/s 20 秒 134 度 128 度 ??? 235 Jet F-12 94 Attack 188, Agility 188 240~290 m/s 560 m/s 20 秒 111 度 97 度 ??? 390 Jet FF-83 95 Attack 188, Agility 188 240~290 m/s 560 m/s 21 秒 112 度 98 度 ??? 400 Jet FF-IV 96 Attack 192, Agility 192 240~290 m/s 560 m/s 22 秒 113 度 99 度 ??? 410 Intertrans F-7 97 Attack 192, Agility 192 110~180 m/s 290 m/s 32 秒 133 度 115 度 ??? 390 Intertrans F-12T 98 Attack 196, Agility 196 115~181 m/s 293 m/s 33 秒 133 度 116 度 ??? 400 Intertrans F-I 99 Attack 196, Agility 196 120~182 m/s 296 m/s 34 秒 134 度 117 度 ??? 410 Intertrans F-X 100 Attack 200, Agility 200 50~183 m/s 320 m/s 35 秒 135 度 118 度 ??? 420
https://w.atwiki.jp/true_tears/pages/154.html
前truetearsVSプレデター5 真っ白く連なる雪原の道で、一人の少年が自転車を転がしている。 空からキラキラと輝く結晶が舞い、辺りの家々ははシンシンと静かに眠っていた。 と、彼の背中を眩いライトが黄色く照らす。 「あら、眞ちゃん?こんな遅くに出歩くなんてダメじゃない」 ミニバンが少年の隣まで来ると、運転席の窓から女性が顔を出した。 その容姿はまだ20代といっても通じる美貌を維持しており、妖艶とさえいえた。 「送ってあげるから上に自転車載せなさい」 言われるまでもなく、助手席から坊主頭の少年が降りてきて、 眞一郎のハンドルをとる。 「ささ、どうぞ、坊ちゃんは助手席に。後は自分がやります」 自転車というのは、転がすには容易にできてるが、実はかなり重い。 しかし、普段から力仕事をこなしてる故か、軽々とそれを持ち上げ、 荷台にスルリと載せてしまう。 「・・・ん?」 ふと、眞一郎が違和感を覚える。 どこか何かがズレたような、だが確かにひっかかりを覚える。 「どうしたの眞ちゃん?」 「何か不味かったですか坊ちゃん?」 二人が口々に尋ねるが、なにか不快なことがあるわけではない。 長いあいだ、寒空の下を彷徨ってきたのだから、 いまようやく家族と会えてとてもホッとしているのだ。 それなのに、どこか合点のいかないこの感じ。 「比呂美がいないんだけど・・・知らないかな?」 様子から察するに期待はできないが、一応聞いてみる。 「さぁ、見つからないわ。明朝まで戻らなければ警察に連絡してみましょう」 「そっか・・・」 やはり見つかっていない。が、あの母が彼女を探しにでてくれただけでも嬉しいことだ。 それにもし危ない事件に遭遇したとして、 最近の子が一晩戻らないだけで警察はすぐには動いてくれないだろうし、 自分なりの当ては散々探したのだ。ここはやはり、一度家に戻って体勢を整えたほうがいい。 「じゃ、ほら早く乗りなさい」 「うん、・・・あ」 助手席に回ろうと丁稚の横を通ったとき、さきほどの違和感に気付いた。 彼の体から母親の臭いがするのだ。 香水などの類ではなく、普段慣れしたんで意識もしない、肉親独特の香り。 「どうかしました?」 丁稚が怪訝な顔をするが、それには応えず眞一郎はしばし熟考する。 一緒の車で、一緒に動き回っていたから臭いが移った、などという冤罪裁判のような言い訳は信じない。 というより、その‘気付き’に達した時点で十中八九結論は出ていた。 「母さん・・・悪いけど、先帰っててくんない?」 当然、驚く母親。雪はどんどん積もり、気温はますます低くなっていくというのに。 「あの子をまだ探すの?じゃあ私たちと一緒にいきましょうよ」 てっきり引き止められると思っていたのに、この提案は驚いた。しかしそうもいかない。 「え~と・・・その、つまり、ちょっとまだ気になってるとこがあってさ・・・」 「じゃあ車で行きましょ?ね?」 「坊ちゃん?」 参ったな。お世辞にも口が回るタイプではない。が、天啓というべきか丁度いいひらめきが降りてきた。 「学校の友達に聞いたんだけどさ、その、ストリップ・バーで比呂美に似た子がいたとかいないとか。 で、もしかしたらって思ったんだけどやっぱりあーいうとこは、女性がいくと不味いでしょ。 俺も心細いんだけど、彼(丁稚)とだったら大丈夫かなって。 あ、もちろん入らないよ、入れないし。ただ近くの喫茶店とかで張ってたらいるかもしれないでしょ? いや、いないと思うけどね。だから、万が一分の万が一だけど、イチオー行ってみようかと。 だから母さんはこないでね」 「・・・・・・」 眞一郎の長々しい話に呆気にとられた母だったが、比呂美を大事にしている眞一郎が 彼女の名誉を傷つけるような嘘はつかないと思ったのか、渋々といった感じで了承した。 役にたたない自転車は車で持って帰ってもらい、眞一郎と丁稚は夜道を歩く。 「でもまさか・・・いるわけないですよね?」 「・・・というか、あれは全部嘘」 「・・・?え、えぇー!?」 眞一郎を清廉潔白な正直者とも評していないが、あんな弁舌があるとは思わなかった丁稚が驚く。 「ははは・・・流石坊ちゃん。物語りの才がありますね」 「いやまぁ・・・うん。それはさておき」 「え。てことはホントに色町に行きたくて?・・・しょうがないっすねぇ。じゃあ今日はとっておきの・・・」 「あ、いや・・・じゃなくて」 とっておきの何なのか気になったが、もっと気になることを片付けておきたい。 「もし間違ってたら大変失礼なんだが・・・俺の勘違いだと思うし・・・非常に言いづらいんだが」 言葉をつっかえつっかえしながら、なんとか搾り出す。今ならまだ引き返せる・・・ そう、それに言ったところで俺はまたいらぬ混乱を作るだけ・・・ 「おれ奥さんと寝てるんです」 「え?」 眞一郎が喉まで出掛かった疑問を押さえ込んだとき、丁稚の少年が心を読んだように言葉を発した。 「・・・って、言ったら信じます?」 「あ・・・いや・・・その」 言葉に詰まる眞一郎。 二人の仲を疑ったのは何も体臭だけのことではない。その服のよれ具合、汗や髪の微かな乱れ、 仕事とは別の目線の呼吸、そういった仕草がどこか親密なそれを思わせたのだ。 なにも街中をゆくカップルの交際度判定ができるわけではない。 ただ、日常ごく親しい間柄の人たちにも、今まで自分が見ていたのとは別の側面があるのでは、と思い始めたのだ。 記憶を辿れば、丁稚と母はよく一緒にいる姿が浮かぶ。 それほど親しいとも思っていなかったが、逆にそんな素振りもないのに妙に連携がとれているというか。 子の贔屓目もあるが、同世代の親に比べて、眞一郎の母はとびぬけて美しい。 これは授業参観なり、出入りする業者たちの密やかな話からも確信しているし、内心自慢でさえあった。 が、この丁稚は我が家と近しい付き合いをしてるとはいえ、そんな美人妻に対してなんら青い性の欠片も見せないのだ。 淡白といえばそれまでだが。 ただその推理は半端としても、車内の2人の雰囲気が若干怪しかったのが決め手だ。 以前の自分ならそんなサインは、朴念仁のように見過ごしたろうが、 愛子の痴態を見たあとだと、致した直後の男女の気まずさのようなものが、読み取れるようになっていた。 その代償は大きかったが。 「信じるよ、というかそう思ったんだし」 眞一郎は平静にいった。内心、そう穏やかでもないのだが、どこか諦めてる節があったのもある。 ああ、またオレの知らないとこであった話か、という諦めが。 「驚きました」 「ん?何が」 「普通は殴ったり、怒鳴ったり、怒ったり、誤魔化したりするかと思って。・・・お父さんに似てるんですね、やっぱり」 父に似ている。そういわれるのは少し嬉しい。 顔は母に似てるとたまにいわれるが、からかわれているようで不遜だったからか。 「実はちょっとカルチャーショックがあって。しかもそれで失敗したせいかな。どうすればいいのか分からないんだ」 眞一郎の困ったような物言いに丁稚も少し戸惑う。何か計算があって告白したわけではない。 ただ、疑われた以上、下手に勘繰られるよりは自分が罪を引っ被るほうに仕向けられれば、と思っただけなのに。 「オレが知らなかっただけなら、知ったところで、 それは今までとなにも変わってないってことだもんな」 「坊ちゃん・・・」 「母さんが浮気してるなんてかーなーり、ショックさ・・・でも、だからって」 みんな大切なひとたちだ。比呂美や乃絵、愛ちゃんや三代吉もそうだったのに。 でもあのバスケットマンは例外だな。オレから何もかも奪いやがってからに。 まぁでも、それがあいつの欲してるもので、得ようと努力してるなら譲ってもいい。比呂美も乃絵も。 「そんなことで俺はいちいち変わりたくない」 「あ、あの坊ちゃん、なんかヤケになってません・・・?」 青臭かった眞一郎があまりにクールになってしまったので気味悪くなる丁稚。 「オレには他人の恋路にわけいって止めたり指南したり、なんてとんと縁がないし、素質も無い そんなやつが端から勝手気ままに何かいってどうなる。黙るのだって言葉のうちだ」 「坊ちゃんは何もできないひとじゃないっす」 「もちろん。でも、オレにはせいぜいこの穏やかな生活を守れるよう精進するのが限界で、 それにおれ自身、あくせく縛られて愚痴たれるのが割と好きなんだろう」 「愚痴るのがいいんすか?」 「いいんだ。いっちゃなんだが、母さんや比呂美は、きっと面倒ごとを愛してるんだろう、 そうと知らずゆえにか。 オレにとっては面倒は面倒でしかない。うまく収めるなんてできない。やっても掻きまわすだけだ」 「はは・・・まぁちょっとそうかも・・・」 「オレはオレの考える分かりやすい日常を見て、過ごして、守って、それが全部だ」 そこまでいって、父さんは丁稚と母さんがデキてるのを知ってるのだと気付いた。 丁稚と母さんはうまく隠したつもりだろうけど、全部知ってて黙ってる。 責めるような目つきも態度もせず、家族と部下を真摯に愛して、落ち着いた生活を守り続ける。 それが自分にあった生き方なんだ、というその考えはパズルの最後のピースがハマるようにしっくりときた。 そのとき、目を焼くような閃光と、地を揺るがす轟音が2人に向かってきた。 母さんが戻ってきたのかと思ったが、それは運送用の大型トラックだった。 キイィィィィィーーーーッッ! 「眞一郎!」 「乃絵・・・?」 トラックが道路の真ん中で止まると、ドアからなんと石動乃絵が出てきた。それも運転席側からだ。 厚手のコートと、右腕になにかおもちゃのような機械をつけているが変人だから気にしない。 「おまえ大型免許なんて持ってたのか?」 「そんなのいいから、早く乗って!湯浅比呂美の危機よ!」 女子高生が、雪道の無免許運転、恐れ知らずと責めるべきか、大した才能と褒めるべきか。 しかし、その顔には一点の悪ふざけのなく、真剣の一色だ。 「坊ちゃん?奥さん呼びますか?というか呼びましょう」 「だめよ!下手に動いたら殺されるわよ!」 「へ?な、なんすか?」 女子高生が‘殺される’なんていっても漫画も真似にしか見えない。だが眞一郎はそれを信じた。 「いったい何があったんだ乃絵?比呂美を知ってるのか?」 「いーかーらっ!早く乗っててばぁ!もう手遅れかも知れないのに! お兄ちゃんがあの女を殺すかもしれないんだってばぁ!」 「な、なんかヤバイ事件ですかね?警察行きましょう?」 丁稚の提案には応えず、眞一郎はトラックの助手席に向かう。 「母さんにはストリップ見てたって、伝えてくれ!」 「ちょっと?ストリップ見に行く気だったの?」 乃絵が頬を膨らませて食いかかる。 「あー、そういえばいいとこあるって言ってたなぁ・・・。すまん、説明だけしてくれないか?」 丁稚の台詞を思い出して、逡巡する眞一郎。露骨に嫌悪の顔色をする乃絵。 「みないとどうせ信じないわ」 「おまえがいうかね、そんな人並みな解説を。いいから話せよ、全部信じるから」 どこか落ち着いた眞一郎に妙な違和感を覚える乃絵だが、 いわねば動かないようなのでここは折れる。 「どこから言ったらいいのか・・・」 信じるというからには、嘘八百並べようかとも思ったが、一分一秒も惜しいのでなくなく真面目に徹す 「プレデターっていう宇宙人、こいつらは狩りをすることが大好きなモンスターなんだけどね。 そいつが今、ユタニっていう会社、ほらたまに聞くあの有名なやつの。 そのプレデターとユタニの秘密軍隊が今、あっちの山の向うで戦争やってんのよ。 あ、プレデターは一人なんだけど。 で、仲間のプレデターが武器を奪われたくないから、助けにきたんだけど、 掟がどーやらかーやかいって、いきなり家に押しかけてきて。 お兄ちゃんに確かシンビオート?黒くて気持ち悪いネバネバの宇宙生物を合体させて、 それはプレデターじゃないんだけど。 お兄ちゃんはハイになって、仮面ライダーの真似するし。 あ、そうしないと私のコレ(といって腕のガントレットをかざす)、 が爆発するの。無理にとっても腕を切り落としても爆発するんだって。分かった?」 矢継ぎ早に捲くし立てる乃絵。傍で聞き耳を立てていた丁稚は呆れていたが、 眞一郎は内容をじっくり租借する。 「それで、比呂美はいつ出てくるんだ?」 思い出したようにハッとする乃絵。 「そう!プロフェッサー?お兄ちゃんを改造したプレデターなんだけど、そいつが見せてくれた映像に湯浅比呂美が映ってたの」 その言葉には強く反応する眞一郎。 「そこに偶然居合わせて、巻き込まれたってことか?」 「えっと、切れ切れでよくは分からないけど最初はそんな感じだった。 でも、プロフェッサーがいうには、なんかすごく仲良いんじゃないかって。 プレデターって種族は平気で人殺すくせして、友情とかを感じると凄く大事にするそうで、今一緒に闘ってるらしいの」 「比呂美VSプレデターってことか?」 「じゃなくて、比呂美&プレデターみたいな。いや、一緒には闘ってないんだけど、一緒にいるのよ今」 「じゃあアニキにそう言えばいいだろ。倒すのは比呂美じゃないんだし」 その言葉には頷きつつ、悩む乃絵。 「そうなんだけど・・・お兄ちゃんもプレデターになっちゃうかもしれないの」 暗闇を覗くものは注意しなければならない。何故ならば、暗闇もまたこちらを覗いているのだから、だっけか。 「湯浅比呂美がプレデターの仲間になったら、2人とも殺しちゃうよ、きっと」 なんか既に比呂美は、平気で人殺して喜ぶ怪物の仲間として話が進んでる気がするが・・・。 「分かった?信じる?信じなくていいから早く乗って」 「信じるよ」 眞一郎の言葉に目を丸くする乃絵と丁稚。その言葉は冗談めいた雰囲気は一切無く、清らかに真っ直ぐだった。 「じゃあ・・・!」 「だが断る」 「え」 一瞬、ノリ突っ込みかネタかと思ったが、車体から離れる眞一郎に乃絵は慌てる。 「ちょ、ちょっと!だから信じなくていいからっ」 「信じる。だから行かないんだ」 どういうことだ。湯浅比呂美の危機とあらば、色々厄介ごとを起こす彼が、なんか迷いもなく断ってきてるんだが。 「分からないの!?どうなってもいいの!?命の危機なの!」 必死に訴えるが、どこまでも眞一郎の顔は冷静そのものだ。 「分かるし、そりゃどうにかせにゃ、な事態だが俺には何もできない」 「え?ちょ、ちょっと坊ちゃん?行ったほうがいいですよ!」 乃絵の話は信じないが、緊迫した雰囲気に偽りはない。いま、ついていくべきだとは丁稚も思う。 「いや、俺がいってもまた困らせるだけだよ」 「んな弱気なっ・・・!」 「弱気じゃない。分かるんだ。俺に比呂美は救えない、まして4番など論外」 乃絵がようやく理解したように、重く哀しく彼を見つめる。 「眞一郎。いま行かないと、見つからないよ・・・?」 「もう見つかったよ。比呂美は御淑やかで人気者で綺麗な幼馴染み。だから俺は家で待ってる」 「そんな女いないじゃない・・・そんな女じゃないって知ってるでしょ!!」 乃絵の激昂も眞一郎は受け流す。それは馬鹿にするでも揶揄するでもなく、ただ淡々と自分の考えを述べているだけだ。 「俺には比呂美を助けられないんだ。 でも帰ってきたら、血で汚れたアイツと今までと変わらずに過ごしたいと思ってる」 「いま、必要なのは待つことじゃない!動くことよ!」 「俺は待つしかできない。動いても大事なものを置き去りにして、取りに行ったものだってあとで捨てちまう」 「違う・・・そんなの、眞一郎じゃない・・・雷轟丸じゃないよ・・・」 乃絵の目じりに熱いものがこみ上げる。そんな気がしたが、そこからは何も流れなかった。 悔しい。とても悔しかった。 裏切られたのでも、見捨てられたのでもない。 眞一郎は籠の中を選んだのだ。翼はいらない、と決めたのだ。 湯浅比呂美が好きだ、といってくれたほうがずっとずっとマシだった。 そんな風に思うときが来るなんで思わなかった。 飛ぶことを諦めたのでも、逃げたのでもない。そもそも飛ぶことに興味がないのだ、眞一郎は。 (バッチコイ!) あのとき、地べたで自分を受け止めてくれた瞳はもう見えない。また、孤独になってしまった。 「分かってくれたか、乃絵?」 乃絵は応えず、助手席のドアを閉じると、ハンドルを回し、強引に元きたコースに戻っていく。 「いいんすか?」 あれほど大きかったトラックが、今は吹雪に包まれ、視界の遠く向うに消えていった。 「よくもないんだが・・・これが最善だよ」 哀しげに眞一郎が呟くと、つま先の方向を変える。 「で、さっきのとっておきだけどさ・・・」 「こんなとこで宇宙人を引っ掛けてるとは思わなかったぜ、流石富山の好色小町」 ヴェノム=石動純が地面に半分のめり込んだアームスーツの上から、舌を伸ばして比呂美に問いかける。 「そんなコスプレしてるひとよりはマシだと思うけど」 と強がったものの、内心はとびつきたい程嬉しかった。 疑問はつきないが、この状況で知った人間が助けに来てくれるとほど嬉しいこともない。 4番は伊達ではないということか。 「ははっ!なかなかイカした恰好だろ、ってうぉわっ!?」 足元の強化兵器がジャンプするように立ち上がると、純の片足を掴んで真上に放り投げた。 花火のように垂直に上昇して、その影はたちまち小さな黒点になる。 「砕けて燃えちまいなぁ!」 続けてアームスーツが背から煙を上げて空き缶サイズの弾頭を3発打ち出すと、 それが美しい放物線を描いて、鳥のように純目がけて飛んでくる。 一発でも喰らえば大気の塵となって富山の空と同化してしまうだろう。 「純君っ!」 比呂美が咄嗟に名前を叫ぶ。 「やぁばいっ!!」 空中で体を絞るように撓って最初の一発を紙一重でかわし、同時に両手首から黒い糸を放出した。 それで2発目と3発目を縛り上げてぶつけ、一編に爆発させると、ターンして背後の天空から一発目が戻ってきた。 超感覚─スパイダーセンス─で察知し、振り返って弾丸のように固めた糸を高速発射してそれも爆発させる。 「近すぎっ!!」 しかし爆風の衝撃で叩かれて、純の体は紙のように吹き飛ばされ、地面に埃を巻き上げて落下した。 「うわぃ!?」 慌てて踵を返した比呂美の鼻先に、後方にいたはずのアームスーツが降り立って視界を埋めた。 「ただの子どもにしか見えないが・・・あの化け物たちを惹きつける何かがあるのか?」 彼女の胴体をまるまる掴めそうな手の平が迫る。 「あ・・・ああぁ・・・う」 そのパワーとスピードを目の当たりにした比呂美は無抵抗しか最善の選択が浮かばない。 「ヴェノム・ウェブスロー!!」 そのとき、つんざくようなバイクのエンジン音が走ってきた。 体中に鉄や石の破片が突き刺さったままの黒い筋肉、赤い口の怪物純ヴェノムだ。 寄生体の一部を分離させて槍の形にし、それをアームスーツに撃ちながら向かってくる。 「効かん!!」 蚊が当たる程度にしか感じない鎧は、さらりと槍を受け、二の腕からグレネード弾を発射してくる。 「おれ様も効かん(当たらなければ)!」 純ヴェノムは雨粒を避けるような繊細なハンドル捌きでそれを潜り抜けると、 外れた弾頭が起こす爆炎を背に、天空に向かって高い稜線を描いてジャンプした。 「ヴェノム・トルネェエドッ!」 「ジャンプするだけか?」 上空の純に注意を惹かれる強化外骨格。 しかし、彼の腕から伸びた蜘蛛糸はバイクの車体に結ばれていて、振り子のようにその鉄の塊がアームスーツへ叩き込まれた。 「フン」 しかしアームスーツの腕がドリルのように回転すると、竜巻さながらのパンチをそれに打ち込む。 クレーンのように飛んできたバイクは中央から真っ二つに割れ、糸伝いに衝撃を受けたヴェノムはまた吹き飛ばされた。 それでも大地にペシャリと叩きつけられる寸前、猫のように身を返してからくも着地する。 「他愛ないわ」 ドウッドウゥッ! そのとき、遥か離れた鉄塔の真ん中辺りから、ぶら下がったプレデターがプラズマキャノンを撃ち込んだ。 アームスーツのセンサーは一瞬で干渉波クローを展開して、電磁バリアーで光線を綺麗さっぱり消滅させてしまう。 「まだまだぁっ!」 ビームに注意が及んだその短い隙に、大地を滑るように駆けてきたヴェノムがマシンの太い足にスライディングをかまして、 巨大なボディを大地になぎ倒すことには成功した。 そのとき、プレデターやヴェノムさえ予期しないほうから攻撃が追加された。 「おおおあああぁぁぁっっっ!!」 その隙に比呂美が純の放った寄生体を固めた槍を拾って、背の低くなったマシンに駆け寄る。 無論、彼女の腕力では、その強靭な槍を以ってしても、頑強な装甲を貫けるわけがない。 が、そこから生えた電磁フィールドを作り出す幾本ものアンテナのひとつ。その根元に、ズブリと黒い槍を突き刺す。 ドグォオンッ!! 「づぁああ!!?」 プレデターのプラズマ砲を防いでいたシールドのバランスが崩れ、 コントロールを失った熱エネルギーが暴れて、丸太のように太いアームスーツの右腕を根元から千切れ飛ばした。 本体から切り離され、大地に投げ出された腕は、ミミズのようにのたうち回り、獲物を求めてあさっての方向を引っ掻く。 「ひぅっ!!?」 しかし、その瞬間比呂美はパイロットの放つ、視線だけで殺せるような凍る憎しみを装甲ごしに受けた。 「おっと・・・って!」 触れただけでミキサーのように獲物を分解する腕をヴェノムがよけてる隙に、 胴体部分から蟻の足のように生えた2本の腕、パイロット自身の腕が比呂美の顔を掴んだ。 「ふぐっ!」 錠を噛まされたようにがっちりと締めてくる腕を外そうと、もがく比呂美。 プレデターも下手にキャノン砲を撃てば彼女に当たるため、照準を定めようとして撃ちあぐねる。 「もらっていくぞ、この女」 ロケットパックがオレンジ色の炎を輝かせ、空気を震わす排気音を通して、 アームスーツの巨体がふわりと宙に舞い上がる。 「ふ、ふぐぅーーっっ!!」 ヴェノムもプレデターも空は飛べない。逃げの一手をかまされたら防ぐ手は無い。 「石動ヴェノム・ファングゥ!!」 が、背後から跳びあがった黒く巨大な牙を揃えた口が鰐のようにガブリと喰いついて、強化外骨格を逃さない。 「石動ウェブ・クラッシュ!!」 そしてヴェノムの全身を覆う寄生体を限界まで膨張させ、 自らを巨大な網に変形させてアームスーツの全身をグルグルに包み込み、空中で拘束してしまう。 バリバリバリバリバリィッ!! アームスーツが装甲表面から高圧電流を放出して、ヴェノムを引き剥がそうとする。 「うえええっ、ぐぉおおっがが・・・!」 電気には耐性のあるシンビオートだが、あまりの熱にびっくりして、元の人型に戻ってしまうヴェノム。 それでも、その間に比呂美をパイロットの腕から引き剥がして、感電し炭の塊になるのを防ぐのは間に合った。 「きゃぁあっっ!」 落ちればぺしゃんこになってしまうという、高度に対する原始的恐怖で悲鳴を上げた比呂美だが、 美青年の面影がない純の首にしがみつくだけの冷静さはあった。 が、アームスーツは蜘蛛のように張り付く純から、比呂美を狙って手を伸ばしてくる。 「これはてめぇの女じゃねぇぇええっっっ!!」 ヴェノムがマシンの顔面に膝蹴りを刺すと、 右手首から蜘蛛糸を発射してアームスーツの胴体を縛りあげる。 さらに遠く鉄塔にいるプレデターに向かって自身と繋ぐように左手首からも蜘蛛糸を発射すると、 その怪物が横たわっている鉄柱へ幾重にも巻きつけた。 プレデターと純の視線だけが交わされ、生涯を寄り添った夫婦のように思考が通じ合う。 「死んでも振り落とされるなよ比呂美・・・・・・きばれマザーファッカアアッ!」 「カシャァアオォオエエエエエッッ!!」 プレデターの豪腕が柱に巻かれた蜘蛛糸をグイと掴むと、それを渾身の力で引っ張った。 プレデターの怪力がブラックホールのように鉄塔へアームスーツを吸い寄せられる。 純も糸が切れないよう、全身の筋肉の隅々まで力を漲らせて、寄生体と一体化する。 「俺の妹は富山一スウィイングウウウウウウッッ!!」 プレデターとヴェノムのパワーが合わさって、蜘蛛糸はバネのように撓んで収縮する。 「ううううううううううううううっっ!!!???」 比呂美は自分が回りすぎてバターになってしまうのではないかと考えた。 まるで洗濯機の中にいるような、この勢いなら自分の残像が見れるのではないかとさえ思った。 ジェットコースターのような振り回される遠心力で、純の首から引き剥がされてしまいそうだったが、 ヴェノムの首周辺の寄生体がガムのように彼女の腕をくっつけていたので助かっていた。 アームスーツは高い高い鉄塔の中間までその周辺をグルグルと回転しながら引き寄せられていく。 「キシャァアッッツ!!」 どちらからともなく合図の発した奇声。 蟻地獄のように鉄塔に向かっていくアームスーツがぶつかる直前に、 純の黒いボディがその身を離れて、宙に飛んだ。比呂美もその腕に抱えて。 「待たせたな・・・っておまえか」 一瞬、体にしがみついて腕に抱く感触から、妹を思い出した純だが、比呂美の顔を見て心底うんざりする。 一方、不覚にも声がよく聞こえない比呂美は、ヴェノムの裂けた赤い口と、牙のような白い目に、 その真っ黒い筋肉にお姫様だっこされて少し胸が高鳴ってしまった。 ゴガァラガアアンンッッ!! 耐震強度の保障された鉄骨が曲がるほどの衝撃で、アームスーツのボディが叩きつけられ、 鉄塔が貧乏ゆすりのようにブルブルビリビリと震動する。 この連携攻撃には強化外骨格も相当なダメージを受けて、動きが固まる。 つづく truetearsVSプレデター7
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/1522.html
【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 Image Fight XMULTIPLY アーケードギアーズ タイトル Image Fight XMULTIPLY ARCADE GEARS イメージファイト Xマルチプライアーケードギアーズ 機種 プレイステーション 型番 SLPS-01267 ジャンル ゲーム集 発売元 エクシングエンタテイメント 発売日 1998-3-19 価格 4800円(税別) 【TOP】【←prev】【SEGA SATURN】【next→】 Image Fight XMULTIPLY アーケードギアーズ タイトル Image Fight XMULTIPLY ARCADE GEARS イメージファイト Xマルチプライアーケードギアーズ 機種 セガサターン 型番 T-26110G ジャンル ゲーム集 発売元 エクシングエンタテイメント 発売日 1998-8-20 価格 4800円(税別) 収録 タイトル イメージファイト Xマルチプライ アーケードギアーズ 関連 PS PU・LI・RU・LA アーケードギアーズ Image Fight XMULTIPLY アーケードギアーズ ワンダー3 アーケードギアーズ SS PU・LI・RU・LA アーケードギアーズ GUN FRONTIER アーケードギアーズ ワンダー3 アーケードギアーズ Image Fight XMULTIPLY アーケードギアーズ 駿河屋で購入 プレイステーション セガサターン